Skepta x NIKE Air Max 97 SK 登場

モロッコからインスピレーションを得た
シグネチャーモデル Air Max 97 SK

Drake (ドレイク) もオフィシャルメンバーに名を連ねる世界で最も有名なグライム・クルー Boy Better Know (ボーイ・ベター・ノウ) の首領にして、Kanye West (カニエ・ウェスト) もフックアップする今最も熱いグライム MC のひとり Skepta (スケプタ)。昨年リリースした最新アルバム「Konnichiwa (コンニチワ)」は、イギリスで最も名誉のある賞 Mercury Prize (マーキュリー・プライズ) を獲得。

そのナイジェリア系イギリス人ラッパーが NIKE (ナイキ) とコラボレーション。スケプタの大好きな Air Max (エアマックス) と、彼の故郷であるロンドンから離れた場所、モロッコにインスピレーションを得たシグネチャーシューズ、Air Max 97 SK が登場。60年にロックスターが頻繁に訪れた海岸の街であるエサウリアへの旅行で触れた色やサウンド、ストーリーが、Air Max 97 とスケプタのコラボレーションで形になった。

スケプタがモロッコに行った理由、そして、このシューズのどこに彼らしさと彼の生い立ちが表現されているかを話していく。

私が出会った完璧な場所がモロッコでした。自分が求めていた安らぎがそこにあったのです。

私は、今の仕事で世界中を旅行するという機会に恵まれました。たくさん旅行をした後に、私は心の安らぎを求めていました。その時に出会った完璧な場所がモロッコでした。自分が求めていた安らぎがそこにあったのです。建物やパステル調の色合い、タクシー、小さなマーケットにつながる細い道も好きですし、ドアを開けると大きくて綺麗な、予想すらしなかった世界が広がっていたのです。

スケプタのマラケシュ旅行の写真
(2016年12月)

人々がカジュアルで実用的な服を着ているところなど、ナイジェリアを思わせるところもありました。その服を飾る刺繍がとても素晴らしいのです。まるでキング、クイーン、プリンスやプリンセスのようにも見えました。私は、誰も気にも留めないようなストリートに、刺繍を施したいと思いました。それをすることで、気分が良くなって欲しいと考えたのです。マラケシュを出て、独自の雰囲気を持つエサウリアに向かいました。そこでできる限り多くの人と話をして、日常生活で行うようなことをして、充分にくつろいでいました。

Air Max 97 SK のデザインにあたり、モロッコの色合いと、1999年の Air Tuned Max (エアチューンドマックス) の色を参考にしました。自分で初めて貯金をして買った靴だったので、その魔力、つまり子供の私に Air Max への愛情をもたせた魔法の力を、Air Max 97 SK にも表現したいと考えたのです。

Air Max97 SK のアッパーは、光沢を放つポリウレタン塗装を施したコッパーとローズゴールドのレザーが、黒のサンドウィッチメッシュと組み合わされたもので、スウッシュが刺繍の代わりに高周波溶接されている。黄色い Air Unit (エアユニット) を含め、このシューズのカラーは、1999年の Air Tuned Max をインスピレーションにしている。

NIKE Air Tuned Max (1999)

夜寝る時、部屋の中のベッドに横になった時にも、自分の目に入るところに靴を並べて寝ていたことを思い出します。その時のことを明確に覚えていますが、それは色でした。あの色、まるで油のようにも見える、グリーンから暗いワイン色に変わり、そして明るい色へと変遷するように見える色です。モロッコに刺激を受けて、刺繍をシュータンとヒールに加え、インソールにはモロッコで見たものを思わせるプリントを入れました。SK のロゴはイギリスのコンセントの形にして、シューズについていたクラシックな小さな TN のバッジとミックスさせています。

Air Max 97 SK は NIKE Ultra (ナイキウルトラ) の技術が施されており、オリジナルシューズよりも軽量化を図りつつ、1枚の素材でアッパーを特徴的なラインで表現している。さらに Air Sole (エアソール) の気圧 (PSI) も変え、ミッドソールのフォームを柔らかくすることで日々の着用にふさわしい快適な履き心地を実現している。

インソールの柄は、モロッコの模様にインスピレーションを得ており、スウッシュロゴが組み込まれている。全く新しい SK ロゴは、Air Max TN のロゴを思わせながらも、イギリスのコンセントの形状をモチーフに作られている。

シュータンとヒールの刺繍は、モロッコ旅行中にスケプタが見た、地元の人が着ている飾りのついたカジュアルな服を参考にしている。

団地で遊びまわっていた7歳の頃からずっと Air Max を履いているので、私は Air Max のことを熟知していると思っています。

団地で遊びまわっていた7歳の頃からずっと Air Max を履いているので、私は Air Max のことを熟知していると思っています。通りを走っている時にも、ロンドンでクラブに出かけるときや、通りでサッカーをする時にも快適に履いて過ごしていました。小さい頃からの、そのような記憶が残っています。人生の中でも、夢に溢れていた頃の思い出です。ストリートの若い人たちを含め、誰もが何かを思っています。オシャレに、クールになりたい。服をかっこよく着こなしたい。誰もが、何かを意識して服を着るのです。

Air Max は美術館に展示する価値があるものです。芸術作品と何ら変わらない。だから、単なるシューズではないのです。私にとって、いつもそういう存在でした。この Air max 97 SK を見る時にも、私が子供の時に感じた気持ちを感じて欲しい。そして、このプロダクトはそのような気持ちを持ってもらえるような仕上がりになりました。完璧です。完璧な仕上がりです。