NIKE FLYPRINT
フルマラソンで2時間を切るという Breaking2 の挑戦に3人の選手が挑み、エリウド・キプチョゲが現世界記録りも2分32秒早い “2時間0分25秒” という前人未到の記録を打ち立てた時に着用していたのが、厚底の画期的なクッショニングと共に、飛び抜けた
マラソンで2時間0分25秒を記録した NIKE Zoom Vaporfly Elite 日本限定カラー発売
しかし、2017年9月にベルリンの世界屈指の高速マラソンコースを走ったエリウド・キプチョゲは、大雨と湿度99%という環境に負けることなく、42.195キロを誰よりも早く走り抜けたが、ヴェイパーフライ エリートが水を吸い、水分を蒸発せずに重くなることが判明した。
そこで、ナイキのデザインチームはソール部分はそのまま維持しながら、新しいアッパーを開発し、問題を解決することにフォーカスした。そして、Flyprint (フライプリント) と呼ばれるナイキが独自に開発した機能的な3Dプリントを活用したアッパーが誕生した。
ナイキ フライプリント技術は、固体堆積モデリング (SDM) と呼ばれるコイル状になっている TPU の繊条組織を解き、それを溶かし層に重ねるプロセスにより作られる。ナイキが一般的な手法を採用することはない。実際、フライプリントは、デザイナーがアスリートデータを異なる繊維の形に変換することを可能にした。これにより、ナイキ フライプリント (繊維、またはその技術) は、ナイキのデジタルで作り上げる繊維開発の努力を一歩先に進め、ナイキハイパーフューズ、フライワイヤーやフライニットでも行ってきた、機械にナイキ独自の修正を施す (手を加える) というレガシーを受け継ぎ、これまで想像できなかった機能を生み出すソリューションを実現した。
このプロセスは、まずアスリートのデータを記録してフライプリントの素材を作るところから始まる。データは、コンピューターデザインツールで解析され、素材の理想的な構成を確定し、最後にその情報を元に最終の素材が作られる。この方法によって、アスリートや、求められる機能に合わせて全く異なるプリントを作れるというフライプリント技術の汎用性と、デザインプロセス全体のペースの速さが現実のものになる。また、機能をプリントすることで、これまでにない速さと精密さでモノ作りが可能となる。実に、試作品を作るスピードもこれまでのどんな生産方法よりも16倍以上速くなっている。
従来の平面的な素材と比べた、3D素材がもたらす長所には、フライプリントが素材を融合させて作るという性質から、縦糸と横糸の交差以上に、ダイナミックな素材の連動を実現できるという点がある。例えば、通常の編み物や織物の素材では、絡み合った糸 (縦糸と横糸) の間に摩擦抵抗が生まれるが、3Dプリントした素材の場合、素材の交点が融合しているため、より正確に足を支えられるようになる。更にこれまでの素材よりも軽く、通気性も高く作ることが可能になる。
また、この素材は、フライニットなどの多くの素材と無理なく併用できるため、フィットと構造の最適なバランスを実現することができる。フライニットの糸は、糊や縫い目を加えることなくフライプリントの素材と熱圧着することができる。
そして、新しく完成したのがこちら。
この新しいアッパーは、キプチョゲがモンツァとベルリンで着用したヴェイパーフライ エリートよりも12グラム軽くなっている。次のマラソンである4月22日のロン
ロンドン・マラソンと同じ週末に、ロンドンで限定生産のこのシューズが SNKRS アプリを通じて販売される (日本での発売はない)。
お問い合わせ先
NIKE カスタマーサービス
TEL: 0120-6453-77
NIKE.com/Running
あわせて、ふわ・かる・びよーん。でお馴染みの NIKE Epic React Flyknit (ナイキ エピック リアクト フライニット) の新カラーウェイ5色を下記のリンクよりチェックしよう。
NIKE Epic React Flyknit より5色の新カラーが追加
LIFEWARES Staff
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