About “HIROTTON”
Artist | Illustrator
1986年生まれ。学校卒業後、英国ロンドンに渡る。 “PARADOX” 名義でソロアートショー、スケートボード、Tシャツ、CDジャケット、フライヤーのデザインなど約4年間のアート活動を経て、2012年、日本に拠点を移し、現在のスタイルを確率した表現者。 パンクシーン、スケートボードカルチャーに強い影響を受け、また生物、自然など身の周りの環境や、political な内容を自分のフィルターを通し、作品に反映させ国内外問わず活動、スケートボード関係、音楽関係のみにとどまらず、2015年には銀座 Dover Street Market や新宿伊勢丹本館にて装飾を担当する等活動の幅を広げている。2016年にはアメリカ LA を拠点とするスケートカンパニー Heroin Skateboards からオリジナルデザインのデッキが販売される。Drawing はもちろんシルクスクリーンの露光機製作から製版、プリントまで全て D.I.Y にこだわり製作。
ロンドンに行く前までは絵を描いていなかったという HIROTTON。ロンドンでの生活や仲間の影響で絵を描き始め、すべて独学で学んだという。
ポスカというありふれた道具で描く無限の表現。
繊細なタッチから生まれてくる作品は、どれも反骨精神、メッセージ性を感じとれ、自身のルーツでもあるスケートカルチャーやパンクスピリットが表れており、見るものを魅了する力を持っている。
私も魅了された一人だ。彼の作品をたまたまインターネットで見つけ、すぐに「特集を組ませて欲しい」と連絡した。
KNOCKING AT THE DOOR OF MY BRAIN
at 104GALERIE
これは、先日 LIFEWARES Salonでも記事にした 104GALERIE で開催された個展 “KNOCKING AT THE DOOR OF MY BRAIN”。
実際の家の外観内観をペイントするという前代未聞の立体作品。この個展には多くの人が来場し、大成功を収めた。この作品を完成させるために住み込みのように朝から晩まで描いていたみたいだ。
Dover Street Market Ginza
こちらは、Dover Street Market Ginza で開催された “DIGAWEL x FACETASM and 30th Anniversary COLORADO EIGHTY-FIVE” というイベントで制作した作品。両ブランドの世界観と非常にリンクしている。カッコいいという表現はあまり好きではないが、最高にカッコいい。
SHINJUKU ISETAN 3rd Floor
これは、新宿伊勢丹本館 3F インターナショナルクリエーターズ / RESTYLE PLUS の壁に描いた作品。このサイズでの湾曲&フルカラーは初の試みだという。どの作品にも言えるが、このサイズ感での見事な構図、そしてディティールの繊細さと細かさ。本当に脱帽だ。
Fashion Products
HIROTTON の活動は、ファッションにも及ぶ。自身が創り上げた作品をファッションアイテムに落とし込んでいる。Tシャツやトートバッグだけではなく、パーカーやスウェット、コーチジャケット、小物も手がけている。そして驚きなのが、自らプリントの版を作り(製版)、プリントも自身で行っていることだ。私自身ファッションデザイナーとしてのキャリアを持ち、プリント工場へ出張に行き、実際プリントさせてもらったことがあるが、プリントは非常に技術が必要だ。力の加減で仕上がりが全く変わってくるし、色の調合も長年の経験が必要だ。
こちらは、VANS のスニーカにペイントを施した作品。完全 1点モノだ。
職人がやっていることを HIROTTON は D.I.Y にこだわり全て自身で行っている。
平面のキャンバスや壁だけではなく、立体物やスケートボード、ファッションへのアプローチ。
まさに、アートという枠にとらわれない表現者だ。
Other Artworks
今後も LIFEWARES Salon は HIROTTON をフォローしていく。次は実際に会って色々な話を聞くつもりだ。そして、今後は何かおもしろいことを一緒にやれたらと思っている。
今後の個展やイベントなどの情報は告知していくので、HIROTTON の作品や、彼が発信するメッセージに少しでも共感できた人は是非、彼の作品に触れて頂きたい。
All Photos by ©2016 Paradox Hirotton
LIFEWARES Staff
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