Hasselblad “4116 Collection”
先月発表されたモトローラの「Hasselblad True Zoom」(商品名 Moto Mod™)、スウェーデンのアクセサリーブランド Sandqvist のスペシャルエディションカメラバッグ、そして ALPA との技術専門知識の共有とコラボレーションを含む「4116 コレクション」に引き続き、このコレクションの締めくくりとしてハッセルブラッドは更に、X1D「4116 エディション」と革新的な概念を研究して作られたV1D「4116 コンセプト」からなる 2つの新たなコレクションを発表した。
この「4116 コレクション」は、75年もの間フォトグラフィの先端に立ってきたハッセルブラッドを記念して製作された。1941年より続くヴィクター・ハッセルブラッドのイノベーションとデザイン哲学を受け継いだ、イメージング産業の境界を押し広げる卓越したカメラとなっている。
X1D “4116 Edition”
世界初コンパクトミラーレス中判デジタルカメラの新境地
大きな成功を収めた 6月の新製品発表会以降、X1D は写真業界の流れを一気に変えてしまうゲーム・チェンジャーであることを証明した。従来の中判デジタルカメラに比べて半分以下の重さを実現した X1D はコンパクトかつ人間工学的で、他にはない操作感を提供する。たった 725g の重さで HD 動画、Wi-Fi と GPS を内蔵する X1D は、信頼できるパートナーであり、そして理想的な旅の仲間である。X1D “4116 エディション” は、オールブラックで仕上げた延長保証付きのコンパクトミラーレス中判デジタル X1D 本体と、レザー仕上げのハンドストラップ、XCD 45 mm のレンズがセットになったユニークな “4116 エディション” ボックスとなる。
「6月の発表以降、X1D に対して私たちの予想をはるかに超える前向きなご意見を数多く頂戴し、私たちは圧倒され大いに喜んでいます。”4116 コレクション” の一つとして、スタイリッシュな進化を遂げた中判デジタルカメラ X1D「4116 エディション」をご紹介できる事を大変嬉しく思います。」
と、ハッセルブラッド CEO Perry Oosting(ペリー・オースティン) はコメント。
X1D “4116 エディション” の主な特長
- 重量わずか 725 g のコンパクトで、携帯性に優れた使いやすいミラーレス中判デジタルカメラ
- 5000万画素大型 CMOS センサー(サイズ : 33 x 44mm)で 14ストップのダイナミックレンジを実現
- レンズシャッターの新 XCD レンズシリーズ : 30mm、45mm、90mm が入手可能
- ハッセルブラッド H システムレンズ全 12本とレンズアクセサリーとの互換性(要アダプター)
- 縦横比を変えて撮影ができるマルチプルイメージフォーマットを採用
- 高性能 XGA 電子ビューファインダー、タッチ機能付き高精細背面ディスプレイ
- 1/2000秒から 60分までの広範囲なシャッタースピード、全速ストロボ同調
- ISO 感度は 100 – 25,600
- デュアル SD カードスロット、GPS 内蔵、Wi-Fi 機能
- 接続 : USB 3.0 Type-C コネクタ、ミニ HDMI、音声入力/出力
- 天候・ほこりに対する高い密閉性
- HD 動画
- 簡単に素早く RAW 画像を処理する Phocus 3.1
- Adobe Photoshop® と Adobe Photoshop Lightroom® との互換性
Hasselblad X1D “4116 エディション” パッケージは、X1D-50c(ブラック)のカメラ本体、XCD 45 mmレンズ、レザー・ハンドストラップ、2年の保証に加えて登録制での延長保証 1年を含み、EUR 10,900 / USD 1,2995 / GBP 8,990(税別)で販売。
※日本での発売時期は未定
V1D “4116 コンセプト”
革新的な概念の研究
ハッセルブラッド、スクエア時代への回帰
クラシックなハッセルブラッドのカメラを支える根本的な原則、最先端のテクノロジー、現代的な製作方法と近代的なデザインを組み合わせた時、一体何が起こるだろう?V1D “4116 コンセプト” は、ハッセルブラッドの伝統を学び、将来的に革新的なカメラをデザインするための新たな方法を模索するものだ。ハッセルブラッドのデザイナーとエンジニアは、クラシックなハッセルブラッド V カメラのモジュール式デザインとスクエア・フォーマット(75MP)からインスパイヤされたコンセプトを思いついた。
V1D のデザインにおける一つの根本的な原則は、そのモジュール・アプローチにある。ハッセルブラッドは、フォトグラファーが各々の特定なニーズに合わせてモジュール化(組み立て)できるユニークで柔軟なプラットフォームを作り上た。
アルミニウムの削り出しで作られたカメラ本体は、黒い箱のような形状で 4面に取り付け部が用意されている。上部と背面には、ディスプレイ、ビューファインダー、アクセサリーのホルダーといった面を覆うモジュールを取り付けることができる。左右にある丸型の取り付け部にはコントロールやグリップを取り付けることができる。フォトグラファーはどこにディスプレイを設置するか自身の好みで選択できる上、必要であれば 2つのディスプレイを取り付けることも可能だ。ビューファインダーを上部につけて、ディスプレイを背面に設置することもできる。このカメラは頑丈で、一般的なグリップまたはクラシックな Vカメラのように正面のシャッターボタンに指が届くように持って使用することもできる。
V1D は完全なモジュール式で、絞りやシャッタースピードをコントロールする回転式ダイヤルを左右どちらにも装着できるなど、左利きのフォトグラファーのニーズに合わせて設定することもできる。つまり V1D は自分に使いやすいようにカスタマイズできるカメラなのだ。本体は近代的なプロダクトとしての表現とクラシカルなハッセルブラッドのシルエットを完全に融合するように慎重に設計されている。
XCD “30mmレンズ”
X1D に加わる新たな選択肢
オートフォーカスレンズに新たに加わった XCD レンズは光学品質と携帯性をさらに発展させ、より幅広いシャッタースピードを提供する他、1/2000秒のシャッタースピードまで全速ストロボ同調する。ハッセルブラッドはこれまでに発表した 12本の HC/HCD レンズに加え、XCD 30mm、45mm、90mmレンズを提供する。
“4116コレクション” の締めくくりとして、この新しい XCD 30mm を 2016年9月20日より開催される Photokina のハッセルブラッド展示ブース(Hall 2.1、通路側 A021/B20)にて発表する。
All Photos HASSELBLAD © 2016
LIFEWARES Staff
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