中判デジタルの機能をミラーレスと融合した世界初のカメラ
ハッセルブラッドが、50MP の CMOS センサーを採用した中判ミラーレスカメラ「X1D」を発表した。
洗練されたデザインと驚くべき軽さ
「X1D」 は、中判デジタルの機能をミラーレスと融合した世界初のカメラ。ワンピースのアルミニウムを採用し、ブラックとのコントラストが非常に洗練されている。
従来の中判カメラの半分にも満たない重量で、フォトグラフィの世界に大きな変革を起こすだろう。質量は、バッテリー込みで僅か 725グラム。手頃に持ち運べ、フル充電のバッテリーで約 350枚の撮影が可能なため、スナップにも最適だ。
センサー(撮像素子)サイズはフルサイズカメラの約 1.7倍
ミラーレス設計を選択することで、5000万画素 CMOS センサーを、一般的な 35mm フルサイズのカメラより小さい装置に搭載することを可能にした。レンジファインダーのように小型でありながら、ハッセルブラッドの中判ならではのクオリティを提供するカメラが初めて誕生した。
X1D は最大 14ストップのダイナミックレンジで、最も深いシャドウ部から最も明るいハイライト部まで、いままでにないディテールを再現する。
直感的な UI を採用した液晶ディスプレイ
X1D の高解像度背面液晶ディスプレイは、カメラ機能のあらゆる操作のためのタッチコントロールを採用。アイコンによるエレガントなユーザインタフェースは、スワイプやピンチでズームするなど直感的な再生機能のほか、すばやくカスタマイズもできる。また、XGA 電子ビューファインダーが、あまり照明条件が良くない中でも明るくクリアな視野を保ってくれる。
新しいレンズシリーズ
45mm F3.5 と 90mm F3.2 の 2種類を用意。
新しい XCD レンズは、コンパクトなフォルムで X1D のスリムなボディにエレガントに調和し、端から端までシャープネスを実現。H システムをお使いなら、オプションのアダプターを使用することで、現在お持ちの H システムレンズを X1D に使用できるフレキシビリティも備えている。
なお「X1D」はレンズシャッター内蔵レンズでの撮影を前提としており、ボディ側にシャッターは持たない。
This is Hasselblad X1D
Information
ハッセルブラッド「X1D」スペック
- センサータイプ:CMOS イメージセンサー
- 有効画素数:約 5000万画素
- 記録画像サイズ:8272×6200 ピクセル
- センサーサイズ:43.8×32.9mm
- 画像サイズ:RAW/65MB・TIFF/154MB
- 連続撮影枚数:最高約 2.3コマ/秒
- 動画記録:HD(1920×1080)/25fps
- ISO 感度設定範囲:ISO 100-25600
- シャッタースピード:1/2000-60分
- ファインダー:約 236万ドット電子ビューファインダー
- カードスロット:デュアル SD カードスロット
- 液晶モニター:92万ドット 3.0型 TFT タッチパネル液晶モニター
- USB インターフェース:USB3.0/Type-C
- Wi-Fi:802.11a,b,g,n
- GPS:内蔵
- 外径寸法:150×98×71mm
- 質量:725g(バッテリー含む)
ボディ単体の参考価格は、€7,900(ユーロ)で、日本円で約 90万円となる。
日本での発売日は未定なので、ハッセルブラッドからの情報を待とう。
All Photos ©HASSELBLAD
LIFEWARES Staff
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