The Thermals “We Disappear”
新企画[Pick Up Records]開始。
不定期に、LIFEWARES Salon おすすめのレコード=アルバムをピックアップして紹介する企画。
栄えある第一回目は、アメリカ・ポートランド出身のインディーズ・ロック・バンド The Thermals <ザ・サーマルズ> の 3年ぶりの新作「We Disappear」にクローズアップ。
The Thermals – We Disappear
1. Into the Code
2. My Heart Went Cold
3. Hey You
4. If We Don’t Die Today
5. The Great Dying
6. In Every Way
7. The Walls
8. Thinking of You
9. Always Never Be
10. Years in a Day
今作は、2013年に <Saddle Creek Records> より発表した「Desperate Ground」から約 3年ぶりとなる 7th アルバム。「We Disappear」は、長年のコラボレーターである、元 Death Cab for Cutie(デス・キャブ・フォー・キューティー)の Chris Walla のプロデュースにより、ポートランドの Kung Fu Bakery とシアトルの The Hall of Justice でレコーディングされた作品。
3rd アルバム「The Body, The Blood, The Machine」、4thアルバム「Now We Can See」、5thアルバム「Personal Life」は、各メディアで絶賛され、筆者も耳にタコが出来るくらい聴いたほど名盤だったが、前作の「Desperate Ground」が駄作としか言いようがなかった。曲調が単調で、ザ・サーマルズらしいポップなひねりが皆無だった。それもあって今作は非常に期待と不安が入り混じっていた。
しかし、聴いた瞬間その不安はかき消された。
ザ・サーマルズらしいリフの 1曲目「Into the Code」から入り、耳から離れないキャッチーなサビが特徴な「My Heart Went Cold」へ。そして、ライブ映えするリードシングルの「Hey You」に雪崩れ込む。3曲目が終わった時点で名盤だと確信できた。ループするリフの中でハッチ・ハリスの声が響き渡る「If We Don’t Die Today」、そして「The Great Dying」「In Every Way」「The Walls」とミドルテンポで少しチルし、このアルバムのハイライト「Thinking of You」へと続く。「Thinking of You」は、ハッチ・ハリスとキャシー・フォスターとのコーラスが心地よく、これぞザ・サーマルズと言える最高のナンバー。「Always Never Be」は、泣きのリフとハッチ・ハリスの声が見事に融合した名曲で、最後はバラードの「Years in a Day」で締めくくる。
終わった瞬間、もう一度再生ボタンをタップした。ザ・サーマルズが帰ってきた。そう思えるくらい素晴らしいアルバムだ。
ザ・サーマルズを知らない方は、是非聴いてみて欲しい。
The Thermals – My Heart Went Cold
The Thermals – Hey You
The Thermals – Thinking of You
The Thermals – Always Never Be
All Photos www.thethermals.com
LIFEWARES Staff
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