“Organigrama”
現在のストリートシーンにおいて、外すことのできない注目すべき国のひとつであるロシア。そのロシアを拠点とし、当メディアでも注目している新鋭ストリートウェアレーベル T3CM より、2018年秋冬コレクションのルックブックが到着した。
T3CM は、モスクワ建築大学を卒業後、現代アートの修士学科就学中に最初の洋服を創り、それが Bezgraniz Couture 国際コンクールで3位入賞。また、モスクワの老舗ブランド Inshade のショーのサウンドを手がけるなど、アーティストとしても活躍するデザイナー Dmitri Kluchevski が2016年にスタートしたブランド。
同コレクションは、全体主義社会の中での “個人” を探究し続け、SS18 コレクション でも触発されていた、1984年にスロベニアで形成されたアヴァンギャルドなアート集団 NSK が創り上げた “organigrama = 組織図” をベースにしており、様々な省庁から全体主義ユートピアの市民に配布されたあらゆるシチュエーションのユニフォームが含まれている。スポーツは文化スポーツ省からのカプセルを着用し、リゾートは観光省から、ワークは雇用労働省から、徴兵制度の対象となるユートピア市民の軍服は国防総省からのカプセルを着用している。
ミリタリーグリーンのロングコートの袖をロゴ入りオレンジで切り替えたアイテムや胸に刺繍をあしらったストライプシャツ、裾をブリーチアウトしたトラウザー、カモ柄のような植物モチーフを全面にあしらったボマージャケットとパンツ、アイコニックなロゴを配した特大ダウンスカーフ、そして、前シーズンのハイライトでもあった切り替えで稲妻モチーフを表現したクルーネックスウェットとスウェットパンツはアップデートされ再び登場。リゾート感溢れるハワイアン柄のダウンシャツとダウンショーツは、2014年に南の海辺リゾート地で開催されたソチ冬季オリンピックへ敬意を払っている。
T3CM 日本代理店
riverhead showroom
riverhead.jp
Photos: Alexey Nikishin
Models: Andrey Mardo / Sergey Zharkoy / Praskovya Zaroslova
LIFEWARES Staff
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